プリプレスとは
プリプレスとは | 12月12日更新
印刷機械を使用して印刷ができるまでには、「プリプレス」「プレス」「ポストプレス」と言う3つの工程があって、この3つの工程により印刷はできあがるのです。
その第一工程となる「プリプレス(prepress)」とは、preが「…以前の」でpressは「印刷」を意味しているので、印刷に入る前の工程と言う意味になります。
印刷に入る前の工程とは、印刷するものの企画や編集・デザインの作成・印刷に使用する刷版の出力などの作業で、印刷の元となるデータを作成する工程なのです。
ですから、印刷原版を作成するまでの「プリプレス」はとても重要な工程と言えます。
もう少し具体的に言うと、まずは広告や出版物などの内容をどうするか企画して、具体的なイメージや設計図として作成し具体化して原稿を用意します。
このように、後の工程への具体的な指示を行うのが「企画・デザイン・レイアウト」です。
次に、入稿した原稿の指示に従って組版作業を行うと共に、画像やイラストに関しても印刷に適するように加工して印版を完成させる作業工程として「制作・製版・印版」があります。
最近ではデジタル組版が主流で、モニタ上で確定させることが可能な点が大きなメリットです。
最後に、字句や内容・体裁・色彩の誤りを修正する「校正」が行われますが、この作業は制作・製版・印版の工程の中で繰り返し実施されていきます。
ですから、従来のアナログ方式と比較してデジタル化されたことは、様々な修正が容易に行えると言った利点があるのです。
プリプレスで組版が完成すると次の工程になる「プレス」へと進んで、実際に印刷機械で印刷されていくのです。